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細菌性髄膜炎の疫学的現況171疫学的現況髄膜炎由来のインフルエンザ菌では莢膜型が重要であるが,乳幼児に対するHibワクチンの定期接種化に伴い,インフルエンザ菌b型(Hib)髄膜炎の発症例は激減している.このように髄膜炎由来のHibにおけるgBLNARの高い割合は日本における特異的な現象で,1990 年代にはすでにHibワクチン接種が施行された米国やEUでは問題とならない耐性菌であった.このため,CLSIが勧告するインフルエンザ菌に対する …
つまり,このなかには宿主にリスクを有しない市中感染の細菌性髄膜炎成人例は含まれていない.その結果の概略を下の図に記載する(図1〜3).この結果によれば,日本の現況は,脳室ドレナージや脳室シャントなど外科的処置後に発症した細菌性髄膜炎ではブドウ球菌属が55.3%と多く,緑膿菌は2.6%と限られている.そして,このブドウ球菌における耐性化率は,MRSA(全体の15.8%)を含み85%と高率である.一方,慢性消耗性疾患および免疫不全状態の患者 …
… ある.ただし,検査材料直接のサンプルであるため,サイクル数を40 サイクル以上とすると偽陽性出現の可能性が高まる.理論的にPCR法で陽性と判定できるのは35 サイクルまでである.それ以上のサイクル数で陽性反応がみられた際には,検査値と照らし合わせた慎重な判断が要求される.5)real-time PCR の有用性送付を受けた髄液サンプルに対して実行されたreal-time PCRと,同時に実施した培養による起炎菌判明率の比較を図3に示す.
特に成人例において口腔内レンサ球菌が起炎菌の場合,菌種同定はこの方法が効率的である.16S rRNA遺伝子DNA増幅のためのセンス側プライマーはAGAGTTTGATCMTGGCTCAG,リバースプライマー①はAAGGAGGTGWTCCARCC,リバースプライマー②はCTAGC-GATTCCGACTTCAである.1,500bp前後を増幅したのち,塩基解析する.
… rRNA遺伝子のPCR増幅,塩基配列解析を行い,Streptococcus intermediusが起因菌であることを同定することができた事例もある.また,肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)髄膜炎の症例で,経過中に両側腸腰筋膿瘍を合併した.腸腰筋膿瘍の穿刺生検を施行し,培養により起因菌の同定を試みたがno growthであった.その後,抗菌剤投与にもかかわらず,膿瘍は増大した.CTガイド下右腸腰筋膿瘍ドレナー …
このように,今後この次世代シーケンサーによるメタゲノム解析も本症における起炎菌同定にも活用される可能性があると考える.
菌量が少ない場合には,鏡顕で見い出せない場合がある.【各起炎菌の特徴】B 群レンサ球菌(Group B Streptococcus:GBS):グラム陽性レンサ球菌.新生児の細菌性髄膜炎や敗血症の起炎菌として最も分離頻度の高い菌.髄膜炎の原因としては莢膜型Ⅲ型,敗血症ではⅠa,Ⅰb,Ⅲ型が多い.最近,ペニシリン系薬に軽度耐性を示す菌が分離され始めている.新生児由来のⅢ型菌には耐性菌は認められていないが,今後注意を要する.大腸菌:グラ …
発症例は1%前後と低いが,新生児・乳幼児期および高齢者で留意.黄色ブドウ球菌,腸球菌:グラム陽性球菌.基礎疾患を有している場合,成人ではそれに加えて開頭術,脳室シャントの設置後に生じやすい.髄膜炎菌:グラム陰性球菌.本菌による症例は,日本ではまれである.背景・目的起炎菌を特定するうえでの注意点および各起炎菌の特徴を明らかにする.解説・エビデンス1)起炎菌を特定するうえでの注意点細菌性髄膜炎が疑われる際には,抗菌薬投与前に無菌操作を厳 …
細菌性髄膜炎の疫学的現況171疫学的現況髄膜炎由来のインフルエンザ菌では莢膜型が重要であるが,乳幼児に対するHibワクチンの定期接種化に伴い,インフルエンザ菌b型(Hib)髄膜炎の発症例は激減している.このように髄膜炎由来のHibにおけるgBLNARの高い割合は日本における特異的な現象で,1990 年代にはすでにHibワクチン接種が施行された米国やEUでは問題とならない耐性菌であった.このため,CLSIが勧告するインフルエンザ菌に対する …
つまり,このなかには宿主にリスクを有しない市中感染の細菌性髄膜炎成人例は含まれていない.その結果の概略を下の図に記載する(図1〜3).この結果によれば,日本の現況は,脳室ドレナージや脳室シャントなど外科的処置後に発症した細菌性髄膜炎ではブドウ球菌属が55.3%と多く,緑膿菌は2.6%と限られている.そして,このブドウ球菌における耐性化率は,MRSA(全体の15.8%)を含み85%と高率である.一方,慢性消耗性疾患および免疫不全状態の患者 …
また,肺炎球菌による髄膜炎の致死率は30%と髄膜炎菌の致死率7%に比較して高く,起炎菌としての肺炎球菌は予後不良因子である.これらの検討を踏まえて,入院1 時間後に転帰を予測するための臨床所見から構成される6 項目のリスクスコアも提唱されている.6 項目とは年齢,120/分以上の頻脈,Glasgow coma scale score,脳神経麻痺,髄液細胞数1,000/mm以下,髄液グラム陽性球菌検出である(エビデンスレベルⅣa).日本国 …
… ある.ただし,検査材料直接のサンプルであるため,サイクル数を40 サイクル以上とすると偽陽性出現の可能性が高まる.理論的にPCR法で陽性と判定できるのは35 サイクルまでである.それ以上のサイクル数で陽性反応がみられた際には,検査値と照らし合わせた慎重な判断が要求される.5)real-time PCR の有用性送付を受けた髄液サンプルに対して実行されたreal-time PCRと,同時に実施した培養による起炎菌判明率の比較を図3に示す.
… ):62 例培養法:29%PCR 法:58%PCR 法21.038.76.512.91.66.5H. influenzaeS. pneumoniaeOther抗菌薬前投与(-):53 例培養法:70%PCR 法:89%32.147.232.11.501020304050(%)5.771.0培養法図3抗菌薬投与の有無と培養およびPCRでの起炎菌判明率の関係(n=115)64注射用抗菌薬が投与されていた場合の培養での菌判明率30%程度である.
特に成人例において口腔内レンサ球菌が起炎菌の場合,菌種同定はこの方法が効率的である.16S rRNA遺伝子DNA増幅のためのセンス側プライマーはAGAGTTTGATCMTGGCTCAG,リバースプライマー①はAAGGAGGTGWTCCARCC,リバースプライマー②はCTAGC-GATTCCGACTTCAである.1,500bp前後を増幅したのち,塩基解析する.
… 可能である.東京大学神経内科では,起因菌の同定が困難で,empiric therapyを継続するも,病状の悪化がみられた脳膿瘍の症例について,脳膿瘍の穿刺液を用いて,16S rRNA遺伝子のPCR増幅,塩基配列解析を行い,Streptococcus intermediusが起因菌であることを同定することができた事例もある.また,肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)髄膜炎の症例で,経過中に両側腸腰筋膿瘍を合併した.
このように,今後この次世代シーケンサーによるメタゲノム解析も本症における起炎菌同定にも活用される可能性があると考える.
このように,今後この次世代シーケンサーによるメタゲノム解析も本症における起炎菌同定にも活用される可能性があると考える.■文献1)Kaneko K, Onodera O, Miyatake T, et al. Rapid diagnosis of tuberculous meningitis by polymerase chainreaction (PCR). Neurology.1990;40:1617–1618.2)Takahashi …
… 時に意識清明で,麻痺がなく,全身状態が良好であれば,いわゆる単純型熱性痙攣である可能性が高い.Akpedaらは,ナイジェリアにおける発熱に痙攣を伴った1 ヵ月〜6 歳の小児522 例の観察から,熱性痙攣に比較して細菌性髄膜炎に多くみられる項目として,年齢が6 ヵ月未満,局所の痙攣あるいは繰り返す痙攣,熱性痙攣の家族歴がない,昏睡状態の遷延,頭蓋外の感染巣の存在をあげている.すなわち,熱性痙攣としては非典型的な場合,細菌性髄膜炎との鑑別に …
… 球菌はグラム陽性球菌だが,非常に自己融解しやすく,グラム陰性を呈したり,膨化・変形して桿菌として報告されることもある.したがって,肺炎球菌が多い成人例の塗抹結果は留意すること.④抗菌薬が前投与された症例やリステリア菌性髄膜炎では髄液において単核球優位の細胞増多を示す場合があること.に注意する.(グレードB)背景・目的成人例における起炎菌未確定の初期選択薬を検討する.解説・エビデンス1)免疫能正常な16〜50 歳未満50 歳未満の成人例の …
一方,抗菌薬が前投与された症例やリステリア菌髄膜炎の1/3 の症例では髄液において単核球優位の細胞増多を示す.したがって,地域の流行性ウイルス性髄膜炎の情報を持ち,核左方移動を示した白血球増加や血清CRPの著明な高値(CRP値>2.0mg/dLが目安)(エビデンスレベルⅥ),髄液糖濃度の低値,意識障害を呈した急性髄膜炎では,本症を疑い抗菌薬を直ちに開始すること7.細菌性髄膜炎の治療877治療が必要である.