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背景・目的細菌性髄膜炎は緊急性が高くneurological emergencyともいわれ,診断と初期治療の遅れが転帰に影響を及ぼす.成人において,年齢,基礎疾患,病歴,発症様式は髄膜炎の原因を推測するうえで重要であり,神経画像診断(CT,MRI)に加えて禁忌事項がない限り積極的に髄液検査を施行することが鑑別診断に重要である.細菌性髄膜炎成人例の鑑別疾患について検討する.解説・エビデンス細菌性髄膜炎は敗血症から細菌が血行性に中枢神経に到 …
… 炎症の波及に伴い,大泉門膨隆,易刺激性,痙攣,せん妄,意識障害,無呼吸,脳神経麻痺,局所神経症状などを呈するようになる.したがって,幼児期以降においては,発熱に加え何らかの髄膜刺激症状や中枢神経症状がある場合には細菌性髄膜炎を疑い,ウイルス性髄膜炎,熱性痙攣,熱せん妄,急性脳炎,急性脳症などと鑑別する.新生児〜乳児においては,発熱や活気不良が主な症状であり,積極的に髄膜炎を示唆する症状がない場合であっても,ほかに明らかな原因が見当たらな …
特に,神経感染症の領域では,よりよい機能予後のためには,早期の診断と,一刻も早い適切な治療の開始が望まれる.細菌性感染症の診断は,起炎菌の培養による菌種の同定と抗菌薬に対する感受性の分析が基本であるが,起炎菌の培養に一定の時間を要すること,また,日常診療においては,empiricに抗菌薬の投与が行われ,そのような条件下では,起炎菌の培養が困難であり,起炎菌の同定ができないケースが少なくない.起炎菌の速やかな同定を目的として,迅速抗原検査 …
… 取り入れようという試みもみられる.欧米ではすでにキット化されたものもあるが,対象菌種を肺炎球菌(Streptococcuspneumoniae),インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae),そして髄膜炎菌としたものが多い.一方,日本では検体数が極めて少ないため,このようなキットの有用性は認められるものの,残念ながら「細菌性髄膜炎起炎菌検索キット」として市販化には至っていない.日本において,実際に実験室レベルで実施さ …
成人の細菌性髄膜炎の予後に影響を及ぼす因子について検討する.解説・エビデンス成人の細菌性髄膜炎の致死率は20%前後とされるが,起炎菌別では肺炎球菌(Streptococcuspneumoniae)が20〜37%,インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)6〜14%,髄膜炎菌4〜7%,リステリア菌で17〜27%と報告されている(エビデンスレベルⅣa).成人における細菌性髄膜炎の予後を検討した前向き研究において,高齢者 …
抗菌薬がすでに投与された細菌性髄膜炎では,単核球優位の細胞増多を示す.この場合は,結核性髄膜炎,真菌性髄膜炎,ウイルス性髄膜炎,ウイルス性脳炎,急性散在性脳脊髄炎,全身性エリテマトーデス,神経Behçet病などとの鑑別を要する.3)鑑別を要する主な疾患①ウイルス性髄膜炎ウイルス性髄膜炎の病初期には多形核球優位の髄液細胞増多を示すことがあり,細菌性髄膜炎との鑑別を要することがあるが,髄液蛋白の増加や糖の低下は伴わず,血液検査にて高度の炎症 …
5.細菌性髄膜炎における起炎菌の遺伝子診断5.細菌性髄膜炎における起炎菌の遺伝子診断615起炎菌の遺伝子診断2)real-time PCR 法の原理real-time PCR法の原理を図1に示す.本方法では増幅すべき遺伝子にセンスプライマーとリバースプライマーを設計すると同時に,さらにその内側にプローブを設計する.プローブにはTaqManプローブ,サイクリングプローブ,モレキュラービーコン(MB)プローブなどが使用される.
細菌性髄膜炎における起炎菌の遺伝子診断655起炎菌の遺伝子診断細菌性髄膜炎の診療において,病原微生物ゲノムに特異的なPCR による病原微生物の検出が行われてきており,臨床上その有用性は高い.将来への展望としては,16S rRNA 遺伝子解析(broad-range PCR 法)は,対象とする病原微生物が特定できない場合や難培養性の場合などにおいて,非常に有力な解析方法となると期待される.特に,抗菌薬投与下のように難培養性の条件下で威力 …
現時点では,研究レベルでの対応であるが,病原菌のゲノム配列を直接的に解析することにより起炎菌を同定する方法が開発されており,日常診療のうえで,大変有用になると期待されている.以上の背景を踏まえ,細菌性髄膜炎の起炎菌の遺伝子診断について検討する.解説・エビデンス1)特定の病原微生物の検出を目的とする遺伝子検査(PCR による病原微生物の同定方法)現在では,PCRによる病原微生物の検出が日常診療において頻用されるようになってきてい5.細菌性 …
細菌性髄膜炎における起炎菌の遺伝子診断655起炎菌の遺伝子診断細菌性髄膜炎の診療において,病原微生物ゲノムに特異的なPCR による病原微生物の検出が行われてきており,臨床上その有用性は高い.将来への展望としては,16S rRNA 遺伝子解析(broad-range PCR 法)は,対象とする病原微生物が特定できない場合や難培養性の場合などにおいて,非常に有力な解析方法となると期待される.特に,抗菌薬投与下のように難培養性の条件下で威力 …
70❶細菌性髄膜炎成人例の鑑別疾患を表1に示す(グレードC).背景・目的細菌性髄膜炎は緊急性が高くneurological emergencyともいわれ,診断と初期治療の遅れが転帰に影響を及ぼす.成人において,年齢,基礎疾患,病歴,発症様式は髄膜炎の原因を推測するうえで重要であり,神経画像診断(CT,MRI)に加えて禁忌事項がない限り積極的に髄液検査を施行することが鑑別診断に重要である.細菌性髄膜炎成人例の鑑別疾患について検討する.解説 …
細菌性髄膜炎では早期治療が求められるため,起炎菌が同定されない場合は,年齢などにより起炎菌を想定して,経験に基づく抗菌薬治療を開始する(empiric therapy).起炎菌の分離後は薬剤感受性に応じて狭域の抗菌薬への変更を行う(de-escalation).②抗菌薬投与後抗菌薬投与による治療開始後48 時間以内に,髄液の無菌化が図られないと神経学的に後遺症をきたすリスクが高くなる.特に薬剤耐性肺炎球菌でその傾向が強い.薬剤耐性肺炎球 …
細菌性髄膜炎の起炎菌を効率的に検索するため選択すべき菌種として,①大腸菌,②B 群レンサ球菌(GroupB Streptococcus:GBS),③肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae),④インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae),⑤髄膜炎菌,⑥リステリア菌,⑦黄色ブドウ球菌,⑧肺炎マイコプラズマの8 菌種があげられる.抗菌薬投与のない症例における起炎菌の検出率は,培養法で70%,PCR 法 …
1〜3 ヵ月:GBS が多い.4 ヵ月〜5 歳:インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)b 型性髄膜炎は減少している.肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)もワクチンの導入により減少している.その他には,リステリア菌,髄膜炎菌,レンサ球菌もみられる.6〜49 歳:約60〜70%は肺炎球菌,残りの10%はインフルエンザ菌.50 歳以上:肺炎球菌が最も多いが,無莢膜型のインフルエンザ菌に …
a:その他にはクリプトコッカスを含む.b:産道感染症によるなどによる場合がごくまれにみられる.c:成人由来のインフルエンザ菌はその2/3 が無莢膜型である.63)4 ヵ月〜5 歳免疫学的に最も未熟な時期に相当し,細菌性髄膜炎の発症率が最も高い年齢層である.この時期の起炎菌は,ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)・肺炎球菌ワクチンの普及により2011 年以降その割合が急激に変化してきている.特に,インフルエンザ菌b型例は激減している …
緑膿菌は2.6%である.慢性消耗性疾患および免疫不全状態の患者に発症した細菌性髄膜炎の起炎菌(②)は,ブドウ球菌属が25.7%,レンサ球菌属が41.4%と多い.緑膿菌も5.1%で認められる.ブドウ球菌属全体の70%,レンサ球菌属全体の56.3%が耐性化している.3 ヵ月以内の外科的侵襲的処置後で,かつ慢性消耗性疾患および免疫不全状態の患者であった患者に随伴した細菌性性髄膜炎の起炎菌(①+②)は,ブドウ球菌属が44.6%,レンサ球菌が …
1〜3 ヵ月:GBS が多い.4 ヵ月〜5 歳:インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)b 型性髄膜炎は減少している.肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)もワクチンの導入により減少している.その他には,リステリア菌,髄膜炎菌,レンサ球菌もみられる.6〜49 歳:約60〜70%は肺炎球菌,残りの10%はインフルエンザ菌.50 歳以上:肺炎球菌が最も多いが,無莢膜型のインフルエンザ菌に …
特に,インフルエンザ菌b型例は激減している.2013 年度から両ワクチンが定期接種化され,起炎菌の割合が変化している.エンピリックに選択される初期治療抗菌薬も,それに伴って変更される必要がある(耐性菌の現況については後述).その他には,リステリア菌,髄膜炎菌,GBSを含むレンサ球菌による髄膜炎もまれにみられ,さらに基礎疾患を有している児ではその他の細菌も起炎菌となりうる.4)6〜49 歳小児では6 歳を過ぎると免疫学的にほぼ成人に近い状 …
緑膿菌は2.6%である.慢性消耗性疾患および免疫不全状態の患者に発症した細菌性髄膜炎の起炎菌(②)は,ブドウ球菌属が25.7%,レンサ球菌属が41.4%と多い.緑膿菌も5.1%で認められる.ブドウ球菌属全体の70%,レンサ球菌属全体の56.3%が耐性化している.3 ヵ月以内の外科的侵襲的処置後で,かつ慢性消耗性疾患および免疫不全状態の患者であった患者に随伴した細菌性性髄膜炎の起炎菌(①+②)は,ブドウ球菌属が44.6%,レンサ球菌が …
32成人の細菌性髄膜炎の致死率は20%前後であり,高齢者,入院時の意識障害,髄液細胞数低値,起炎菌として肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は予後不良因子となる.生存者の約30%に後遺症を認め,症状は感音性難聴などの脳神経障害,認知機能障害,片麻痺などがある.背景・目的新たな抗菌薬や検査手法の開発にもかかわらず,世界的にみても細菌性髄膜炎の死亡率は依然として高く,また重篤な後遺症の割合も高いままである.成人の細 …